おらぶろ

5月までうごで声優活動しているオラが、5月後もだらだら活動する場所。おてやわらかにどうぞ。

【俺キタ】詳しいことお願いします。【2】

「…あ」

よろしく。

と差し出された手に俺はどうしていいものか分からなかった。

そもそも今どき挨拶で握手って…

「? どうしたの本田くん…?思いっきり、握っちゃっていいんですよ?」

何を言ってるんだこいつは。

でもまぁ仕方ない。

ここはさっさと握り返して、

「ああやっぱ帰宅部だから活動とかないんダナー」

とか言ってさっさと帰ってしまうのがセオリーだろう。

よしそうと決まればそうしよう。

俺は少しためらいがちに、

目の前の相川とかいう女子生徒と握手をしようと手を触れさせた時だった…

「なんだ、新しい部員か」

ビクぅ…!

突然背後から飛んできた声に思わず肩がはずむ。

触れかけた手は離れた。

…「新しい部員」というくらいならここの先輩だろうか。

 

まずいまずい…これはさっさと帰れそうにない…

 

「すまないな。今丁度二年の奴らは用があっていないんだ…」

高く透き通った声が部室に響いた。……もしや、三年?部長?

抜け出せそうにないこの状況といきなりの上級生の登場で

硬直してしまっている俺とは違い、目の前の女子生徒は明るい声音で言った。

「あ、部長さんですか?」

「…ぁ、ああ。そうだ」

「わあ!よろしくお願いします!私一年の相川芽衣子っていいます!」

「よろしく。…それで、お前は、なんていうんだ?」

部長と名乗ったその人物がそう聞いてきたことで、

俺は初めて俯いていた顔を上げ、『部長』を見た。

淡く輝く金色の髪にすらっとすた四肢。

それに整った顔立ちはきっと見るものを惹きつけるそれで、

制服はスクールニットを着ているがなぜかその上からは羽織りを一枚羽織っていた。

だが決して違和感は持たない。

「? お前、名前は…」

「あっ …本田諒介…です」

「本田…か。わかった。よろしくな」

「はい…」

まあ、ソファにでも座ってくれ。

そう催促されて、俺と相川は部室内にあったソファに座る。

座り心地は…まあ中の上。

「さっきは先に名乗らせてしまってすまなかったな」

そして目の前の帰宅部『部長』は、凛々しい雰囲気には少し似合わない愛らしい笑みを晒しながら、自分の名前を名乗った。

 

「わたしは、三年の神條真名(しんじょう/まな)だ」

 

【続く】

 

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諒介がコミュショーみたいになってる…

大丈夫。こっから毒舌になっていくんだものね←

…きっとロスタイムメモリー聞いたからだよ…