おらぶろ

5月までうごで声優活動しているオラが、5月後もだらだら活動する場所。おてやわらかにどうぞ。

【俺キタ】将来の夢(にしはるの回)【7】

「私は歓迎しないからな」

とりあえず部室前から部室内のソファへと移動した後のちb…先輩の一言はそうだった。

「西館…とりあえず、自己紹介してからな…;あと、将来の夢とかも言おうかっ」

「将来の夢…?」そんなもの必要か?;

「ああ、なんか名前言うだけだと味気ないだろう」

そして部長は顎でアオイとなのった女s…先輩を指せば、アオイ先輩はにこやかに笑うと再び自己紹介した。

「また僕自己紹介するのかぁーっ どうも、青伊陣ですっ 将来の夢は諒介くんのお嫁s「ってえええええい!!」……つれないなぁ諒介くんっw」

「!? 諒介くん…!?ビックリするじゃないですかぁ;」

「………チッ」「舌打ち…っ?;」

将来の夢おかしすぎだろ!大体そういうことは六法全書見てから言ってくれ頼むから!

「それじゃあ…私な。まあ、部長の神條真名だ。将来の夢…」

「部長さんの夢聞きたいです!」

大きく手を挙げて発言する相川に、部長は一瞬きょとんとすると「そうか」といい続けた。

「将来の夢は…そうだな、まあ。普通に生活できればいいな。」

「えーっ 部長、それじゃあつまらないですよーっ」

青伊先輩がそう批判すると部長は今度こそ、うっと切羽詰まったような表情になった。

「ん、まあ強いて言えば…会いたい人に会えればそれでいい」

「会いたい人?」

「次は相川だ・・・!」

疑念を持った俺の言葉はスル―されてしまった。

まあいいか。俺には関係ないことだし。

「私ですか、相川芽衣子です!将来の夢は…えーっと、看護師さんです!」

「へー…」

「!?なんですか諒介くんっ そのしらけた顔はっ」

「いや、案外真面目なんだなと思っただけだ…」

「そ、れ……褒め言葉ですか…!?」「知らね」「むむぅ?」

俺の横で相川が百面相をしているところだが、そこで今度は部長が俺の番だと言ってくる。俺はじぶしぶ口を開いた。

「本田諒介です。将来の夢とか特にありませn「言え」……はい」

部長命令なら止む無し…

「将来の夢はこの帰宅部が帰宅するようになることでs「それはない。あとそれは将来の夢とは言わん」……はい」

「じゃあ、考えときます…」「仕方ないな、それじゃあ西館」

むっすー。先ほどから不機嫌さを貫き通していた『西館』と呼ばれる先輩は嫌々、というように口を開く。

「西舘春(にしだて/はる)。将来の夢は模索中…」

「そうか」

「おい!模索中ってなんだよ!なら俺の『特にありません』も許容範囲ですよね!?」

こんなの理不尽すぎる。俺は抗議した。

「『特にありません』はダメだ。なぜなら模索中というのは少なからず探す意思はあるということだろう?でもありませんは否定が確立されている。よって却下」

「うっ…」

根拠を添えて言い返されれば反論するすべはない。俺は項垂れる。

「ざまーだな、どーてー」

「は?」

なんだコイツは、喧嘩売ってるのか。

「どーてーにどーてーと言って何が悪いどーてー!」

「はあ!?何言いだすんだこのチビが…!」

「ちびってなんだちびって!どーてーにも私ぐらいの身長の時期があったんだぞ!?ちびは過程だっ 馬鹿にするな…!」

「俺より一個上でその身長は異常ですよ!お・医・者・さんにでも見てもらえ下さいやがれ!」

「なんだとどーてー!」「大体どーてーってなんですか!」

「しらないのか!?どーてーだよ、童t「ごほんっ お前等…」あ、部長…」

 

「西舘、いい加減受け入れてくれないか。本田も、やっきになるな。」

「本田くん…;」「ハル…」

 

「「あ、はい…」」

そういい俺と西館…先輩はソファへかけなおした。

「それじゃあ本田、将来の夢をどうぞ」

一泊置いて再び冷静さを取り戻した俺を見計らって、部長は再び俺に聞く。

…なんで今になって『将来の夢』なんぞを真面目に考えるんだ…;

 

「将来の夢は…」

自分の夢……俺が果たしたいこと、目標。

――――『約束』

「将来の夢は、約束を守ることです」

そう静かに発した俺に、なぜかさっきまでとは違い相川も先輩も何も言わなかった。