おらぶろ

5月までうごで声優活動しているオラが、5月後もだらだら活動する場所。おてやわらかにどうぞ。

【俺キタ】( ツチ○コ>部室清掃 )【8】

帰宅部に入部してから早いとこでもう一ヶ月が過ぎようとしていた。

なのに…なのに、だ。
どうして 今更…

「部室の掃除をしなきゃならねえんだ!!」

「ちょっと本田くんうるさゲホゲホッ ほこり舞ったじゃん!」
「……お前が立ち上がったからだろ」
俺のすぐ真横で古本を整理していた相川がほこりにむせる。こいつが埃まみれの中からいきなり立ち上がったせいで俺まで(埃の)被害大だ。

「だいたいなんでこんな本があるんですか…」
図書室でもあるまいし…と俺はソファで優雅にカーフィー(コーヒーです)をたしなむ部長を…
「てちょっと待てえええええ!!」
「?どうした本田。あ、掃除の程はどうだ?」
「どうだ?じゃありませんよ!なんでここにきてあんたはコーヒーすすってんですかっ!」
「私だって掃除に貢献しているさ。ほら、みてみろ」
と、部長はテーブルの上に広げてあった紙を指差しながら言った。俺はそれを覗き込むように見る。
「見取り図…?」
「ああ、この部室のな」
「これが、どうかしたんですか?」
掃除に見取り図なんて必要なのか?

「…このどこかにツチ○コが….っ」

部長から聞こえたつぶやきに一瞬わけがわからずは?と返す。すると、
「部長ー!」
「ツチ○コ探索班青伊!!現場報告はどうだ!」
え、今度こそはっきりいったよな?なにそれ え?部室にツチ○コ??
「見て下さい隊長!ツチ○コの痕跡を見つけました!!」
そういって青伊がつまみ上げた物は「ツチ○コの老廃物で「ただの消しカスだバカ!!」
俺は青伊が持っていた消しカスをむしり取ると即座に近くのゴミ箱に投げ捨てる。
そして部長に向き直ると一言。
「部長…ツチ○コって、いるわけないでしょう」
話を聞くところによると学校の七不思議で帰宅部の部室にはツチ○コが潜んでいるんだとかなんだとか。まあ俺は完全に今の今までそれを信じ切っていた部長に、無残にも真実を伝えた訳だけども。

「本田くん!だいぶ部室も綺麗になってきたね!」
「ああ」
「心が洗われるようだね!」
「ああ」
「部室さんは?」「しょげてる」「?」

「まあ気にするな。それよりまだまだ本棚付近終わったばっかだろ。他やるぞ」
「はーい!」
片手を上に上げた相川とほぼ同時に部室の戸が開いた。なかからは西館先輩がやっほーっと入ってきて、

「お 今年もツチ○コ捜索してんのなー ごくろうごくr「ツチノコ!?」

部長が過剰に反応したことで集まる視線。部長はハッとすると何事もなかったかのように咳払いをし。
「つ、ツチ○コはいいから部室の掃除をしろ…!」

……あんたもな。


(青伊先輩もツチ○コ信じてたんですか?)
(ツチ○コ?いや?まさか!毎年ああやってノると、部長がテンション上がるからさ!)
(あー、なるほど(つくづく部長って可哀想だな…))